第六十七番
小松尾山 不動光院 大興寺
本尊:薬師如来
真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
所在:香川県 三豊郡山本町辻小松尾4209
宗派:真言宗善通寺派
開山:空海
詠歌:うえおきし小松尾寺を眺むれば 法の教えの風ぞ吹きぬる
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略記
熊野権現鎮護の霊場として開いた。後に真言二十四坊、天台十二坊が整備された。
八百屋お七を弔うため、吉三郎が仁王像を寄進したともいわれている。八百屋お七は、落語や井原西鶴の「好色五人女」にも名が残る女性。火事の時に出会った男と再び会いたいがため、放火した。その相手が吉三郎だったとも言われている(別の人物を挙げる説もある)。憐れんだ奉行が、まだ子供だろうから罪一等を減じると言おうとしたとき、純朴だったか七は、大人と認められる十六歳であることを主張したと言い伝わっている。川柳では「既に自分は陰毛が生えている」と言ったことになっている。
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