第六十八番
七宝山   神恵院
 
本尊:阿弥陀如来
 
 
真言:おん あみりた ていぜい からうん
 
所在:香川県 観音寺市八幡町1-2-7
 
宗派:真言宗大覚寺派
 
開山:日証
 
詠歌:笛の音も松ふく風も琴ひくも 歌うも舞うも法の声々
  
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略記
 曲亭馬琴の傑作「椿説弓張月」にも登場する琴弾山八幡。表の主人公である源為朝は、保元の乱で崇徳院側に就いたため、敗戦後、追われる身となった。元家臣の家に匿われるが、そこの放蕩息子に密告され、捕らえられる。為朝の妻・白縫が、縛り上げた放蕩息子を五寸釘で執拗に責め苛んで殺す場面である。また、崇徳院を陰の主人公とする弓張月では、金比羅神を崇徳院と一部重ね合わせ、且つ天狗も登場させて、近世庶民における神々の混沌としたイメージを伝えている。実際、為朝の尊属・頼義と義家が帰依していたという。
 弘安の役(元寇)や豊臣秀吉の朝鮮出兵時には、異国降伏の勅願所になっている。八幡は、神功皇后の朝鮮出兵と深く関わる神だからだろう。
 宇佐から京へと向かう途中に、八幡神が立ち寄った琴弾山に日証が、神宮寺として弥勒帰敬寺(六十九番・観音寺の前身)を建立、後に訪れた空海が八幡に本地仏・阿弥陀画像を納め、神恵院とした。神仏分離令で琴弾八幡と分かれた。
    
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