四国遍礼道指南増補大成
 
一番・霊山寺

 阿波国板野郡{板東村}にある。竺和山一乗院と号す。{寺は南向きで平地に建っている。}空海が、釈迦如来像・大日如来像・阿弥陀如来像を作り、それぞれに堂を建てて創建した。中でも高さ二尺の釈迦如来座像を本尊とした。天竺の霊山を日本/和国に移したので竺和山霊山寺と名付けた。渦潮で有名な鳴門から五里。鳴門見物をする人は、道などをここで尋ねるとよい。三町北に、大麻彦大明神がある。伴社・中宮・西宮を備えている。必ず参詣するように。
 詠歌は「霊山の釈迦の御前に巡り来て 万の罪も消え失せにけり」
 極楽寺は、ここから十町の板野郡檜村にある。
             
 
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