四国遍礼道指南増補大成
 
十二番・焼山寺

 {寺は南向き。}名西郡にある。摩盧山性寿院と号する。高く聳える山に建っている。本尊は、空海が作った高さ四尺五寸の虚空蔵菩薩座像。
 奥の院は十町余り離れている。護摩堂や蛇窟などと呼ばれるものがある。
 大門から十八町坂を下ると、右衛門三郎の墓がある{寺から八町南に行った道の脇に右衛門三郎の塚と目印の杉、地蔵堂がある。}。太さ七囲いの大杉が目印となっている。
 詠歌「後の世を想えば恭敬しようさんじ/焼山寺 死出や三途の難所ありとも」
 一宮まで五里。左右内村に戻って行ったほうがよい。阿河村、広野村、入田村を通る。二本木の茶屋がある。ここまで山道で、谷間に多くの川が流れている。
                   
←逆   順→  ↑四国遍礼霊場記  ↓現代  画像サムネイル 
 
現代目次  総目次  四国遍礼霊場記目次   四国遍礼道指南目次
 
 
 


100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!