四国遍礼道指南増補大成
 
土佐十六カ所

廿四番・東寺

 {南向き}安喜郡。室戸山明星院最御崎寺と号する。霊験あらたかな寺だ。空海が求聞持修法を行った場所が残っている。明星の示現もあった。このため、空海は虚空蔵菩薩像を作って安置し、寺を建てた。
 空海の歌「法性の室戸といえど我住めば 有為の波風立たぬ日ぞなき」
 詠歌「明星の出ぬる方の東寺 暗き迷いは などかあらまし」
 山麓の岩屋は間口六七尺、奥行き六七間で、愛満権現を祀っている。また、東の岩屋は、奥行きが十七八間ある。
 坂から上は女人禁制となっている。ここらに、俗にいう、喰わず芋がある。津寺までは一里。十町ばかりは下り坂となっている。女性は津呂浦に出る。{立派な湊だ。}石の切り通しが人を驚かせる。室津浦も同じく、石の切り通しだ。{この二湊の大掛かりな普請は絶筆に尽くしがたいほどだ。}
                               
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