四国遍礼道指南増補大成
 
六十四番・里前神寺

 {山上に建っている。堂は東向き。}新居郡。いつもは石鎚山へ詣ることができないので、ここで拝む。石鎚山を奥前神寺と呼び、こちらを里前神寺と称する。石鎚山は、六月朔日から三日までに登る。金の鎖を執って登る所が三カ所ある。蔵王権現が示現し、役行者が修行した山であり、大和国吉野の大峯と同じく霊験あらたかな場所だ。本尊は阿弥陀如来像。作者は不明である。{秘仏となっている。}
 詠歌「前は神 後は仏 極楽の 万の罪を砕く石鎚」
 三角寺まで十里。洲之内村。安知生村。この間に{加茂川という}川がある。大町。{ここから五町余り左が西条城下。}福武村。上島山村。萩生村。中村。角野村。国領村。土居村。{地蔵堂がある。}中村。小林村。{観音堂がある。}津根村。中曽根村。柏村。瀧宮村には牛王天王・薬師がある。宇摩郡横尾村の三角寺まで坂道。
                       
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