四国遍礼道指南増補大成
 
七十二番・曼荼羅寺

 {平地に建っており、堂は東向き}我拝師山延命院と号する。空海が善通寺を完成させて、次に建てた寺だ。七仏薬師の像を作り金堂に据えた。本堂の本尊は高さ二尺五寸の大日如来座像。{寺から西に三町行くと}西行法師の寓居した水茎の岡がある。{そこで詠んだ歌「山里に憂き世は厭わん友もなが 悔しく過ごし 昔語らん」。また堂の前に笠懸の桜があり、同じく西行の歌として「笠はあり その身はいかに成りぬらむ 哀れ儚き天が下かな」。}
 詠歌「僅かにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし」
 出釈迦寺まで三町。
                               
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