四国遍礼道指南増補大成
七十三番・出釈迦寺
{ちょっとした山の上に堂がある。東向き}我拝師山と号する。本尊は釈迦如来像。空海の御行道所と捨身の岡がある。空海が修行していたとき、釈迦如来が現れたため、出釈迦を寺号とした。西行は山家集で、近郷の人は「わかはし」と言い習わしていると書いた。{本尊は釈迦如来像で秘仏となっている。……中略……ほかに虚空蔵菩薩像が安置されている。この寺の札所は山を十八町登った場所にある。とはいえ由緒こそあれ堂舎がない。このため近年、麓に堂と寺を建てた。ここで札を納める。}
詠歌「迷いぬる六道衆生救わんと 尊き山に出ずる釈迦寺」
甲山寺まで三十町。広田村に至る。
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