四国遍礼霊場記
▼大栗山華蔵院大日寺(十三番)
名東郡。一の宮寺とも呼ぶ。空海以前の開基か。空海が訪れ、大日如来像を作ったため、大日寺と呼ぶ。今の本尊・十一面観音は、一宮の本地仏だという。
一ノ宮記に拠れば、阿波の一宮は板野郡にある大麻彦神だ。どこが一宮か争うことは、昔からある。時代によって変わるものなのだろう。
奥の院だとされる場所が、寺から十八町西にある。本尊は、空海作の薬師如来像。聞持堂の跡もあるが、女人禁制である。山上には、不動明王の石像を本地とする瀧権現います。
この山には、花の谷・花の蔵と呼ばれる場所がある。このゆえに、花蔵院と号する。
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