四国遍礼霊場記
 
▼竹林山神峯寺(二十七番)
 

 
 山が高く、一里も登らなければならない。頂上に登ると視界に入る限り、山々はみな下方に連なっており、まるでこの山の子や孫たちのようだ。頼りない細道が曲がりくねり、歩く人の黒髪も黄色くなるほど土埃が舞う。魔境であるため、午後五時以降は通れない。昔は多くの堂宇を擁していたというが、あるとき火災に遭い、本堂・大師堂・鎮守社が残るのみだ。
 麓の養心庵で、参詣人は憩う。この辺に、食わず貝というものがある。
                      
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