四国遍礼霊場記
 
▼東山瑠璃光院繁多寺(五十番)
 

 
 温泉郡畑寺村にある。孝謙天皇の御願所だという。昔は伽藍が甍を並べ、三十六宇の坊舎があった。学問僧が犇めき、講義の席には絶えず人がいたという。中興の住持は聞月といって、弘安の頃に死んだ。四百年を経て、時も人も代わり当時の面影は残っていない。寛文の初めから、龍狐という名の僧が本願を立て、堂舎を多く修復した。規模は大きくないが、綺麗に磨き上げている。本堂の本尊は行基が作った薬師如来像。護摩堂の本尊・不動明王像は伝教大師の作。堂の左に鎮守の熊野権現社がある。後には求聞持堂がある。二王門は国司が建てたという。二王は運慶作で高さ九尺五寸。門内に池があり、中には弁財天祠が建つ。
 境内は四町余りで前方に海を眺望する。左は沃野が広がり、背後には山林の緑が深い。
 聞月の時代から二百年前に、源頼朝から寄進を受けたことがあるという。
 村の名前の畑寺は、繁多と本は同じだろう。
           
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