四国遍礼霊場記
 
▼金光山阿国分寺最勝院(五十九番)
 

 
 全国にある国分寺の一つだ。今は茅葺きの小さな堂となっている。衰えぶりに心が痛む。昔の綸旨や院宣が数通残っている。官立の国分寺であるから、当然のことだ。足利尊氏の時代までは、それなりに栄えていたと聞いている。尊氏の発した御教書が残っている。
 本尊は薬師如来像。国史に書かれている所に拠ると、聖武天皇によって諸国分寺に作り置かれた仏は、高さ一丈六尺の釈迦如来と二菩薩像だ。しかし、この寺の本尊は高さ四尺の薬師如来像である。だいたいにおいて、諸国分寺で高さ一丈六尺の釈迦如来像を本尊としている所は稀である。特に、薬師如来像が多い。当初から、薬師如来を本尊とする所があったのだろう。新田義助の墓が、一町東に建っている。
                        
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