四国遍礼霊場記
▼補陀洛山長尾寺観音院(八十七番)
聖徳太子が開いた寺を、空海が再興したという。本尊は、高さ三尺二寸の観音立像で、空海作。また同じく自作の阿弥陀像を傍らに安置した。鎮守は天照太神。仁王門がある。寺の前には、遍路の宿がある。昔の堂宇は壮麗であったが、遠く時は移り、寂寥として香や蝋燭にさえ事欠くようになった。慶長の初め頃、名刹が廃れていることを惜しんだ国持ち大名・生駒氏が、再興した。
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