四国遍礼霊場記
 
▼亀光山釈迦院金泉寺(三番)
 

 
 板野郡大寺村にある。空海の開基。高さ三尺の釈迦如来像を作り、七間四方の堂を建てて安置した。この堂は板東・板西の間にあり、扉の板の東西で両村を分けている。ゆえに板東・板西の名がある。宝塔には五仏を納めていたが、今は礎石だけが残っている。牛頭天王・天神堂も再建できていない。どうにか鎮守・春日明神の祠と弁財天の祠が建っている。
 中世、亀山法皇の御願として堂宇を再興したことがあった。唐・洛陽の蓮華院に倣い、三十三間堂を建て千手観音像を安置した。このとき経蔵も置いたので、寺を経処坊とも号した。今でも当地では、口達者な者を、経処坊の所化、と呼んでいる。
 金泉の跡というものがあるが、由来は聞かない。
 亀山法皇の廟があったが、今では痕跡が残っているのみだという。
                          
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