四国遍礼霊場記
▼普明山真光院熊谷寺(八番)
開基、本尊の作者については詳しく分からない。定説がないようだ。清らかな幽玄の境地で、谷深く、清らかな水が流れている。瀬戸内海が一望に見渡せる。
本尊は高さ六尺の千手千眼観音像。頭部に仏舎利百二十六粒を納めていると、足の裏に記しているらしい。脇士の不動明王・毘沙門天像は運慶の作。観音が変化した三十二の姿を写したものもある。作者は分からない。右に空海の御影堂、前に鐘楼。石段の下には中門があり、運慶が作った高さ六尺の二金剛像が安置されている。空海直筆の古い額を掛けている。左の山には鎮守の熊野神祠と八幡社がある。
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