四国遍礼霊場記
 
四国遍礼霊場記巻七

豫州下

太山寺、円明寺、延命寺、光明寺、泰山寺、八幡宮、仙遊寺、国分寺、横峯寺、香園寺、一宮、吉祥寺、里前神寺、三角寺付仙龍寺

▼瀧雲山護持院太山寺(五十二番)
 

 
 和気郡にある。天平勝宝年中に、聖武天皇が建立した。本尊は、行基菩薩が唐から得た十一面観音の小像を、六尺の像を作って中に納めたもの。
 本堂の左に、孝謙天皇が建てた石塔がある。前には鎮守の五社明神。石段の右に樹木が居流ている。前には地蔵堂、東に五智如来。僧坊は東に建っている。本坊の前には岩の切り通しがあり、瀧になっている。訪れた人は、心が洗われるようだ。
 惣門を入ると池がある。清い蓮が立っている。傍に弁財天祠がある。
 この山は高くはないが周囲が五里八町あり、しっとりと落ち着いた雰囲気だ。
 後冷泉・後三条・堀河・鳥羽・須藤・近衛院・後白河法皇が、それぞれ十一面観音像を作らせて安置している。奉納の年月が記されている。
              
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