第六十九番
七宝山                観音寺
 
本尊:聖観音菩薩
 
 
真言:おん あろりきゃ そわか
 
所在:香川県 観音寺市八幡町1-2-7
 
宗派:真言宗大覚寺派
 
開山:日証
 
詠歌:観音の大悲の力強ければ おもき罪をもひきあげてたべ
  
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略記
 神恵院と境内を同じくする。空海が聖観音を刻み奉納した。観音は、阿弥陀三尊のうちであり、「濁世の阿弥陀」とされる。如来格の阿弥陀を「真理」の体現とすれば、観音は三十三の姿をとって「真理」を伝えようとする存在である。言い換えれば、阿弥陀/高次の「真理」を、現世レベルで説明すれば観音となる。このため、馬琴の「南総里見八犬伝」世界では、作中秩序の頂点に立つ里見家当主は阿弥陀(八幡神)に配当されているが、際立った活躍はしない。極論すれば、ただ居るだけだ。実際に悪と闘い、悪に責め苛まれる庶民を救い感化していく八人の犬士は、観音を正体とする伏姫の分身であった。

    
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