四国遍礼道指南増補大成
 
三十番・一宮

 {堂は南向きで平地に建っている}百々山神宮寺と号する。本尊は阿弥陀如来座像。作者は分からないが、秘仏とされている。祭神は高鴨大明神すなわち八重事代主命である。
 詠歌「人多く立ち集まれる一宮 昔も今も栄えぬるかな」
 五台山まで二里。薊野村。{国守の氏神社がある。御霊廟が山の中に建つ。麓には見龍院}山を過ぎて比島橋。比島村で五台山への近道を尋ねるとよい。
続いて丸山。高知城下への入口には橋がある。入ると番所で往来切手を改める。城下で泊まるときは番所に申し出る。番所から庄屋に指図があり、宿を貸す。
{町中に菜園場橋。過ぎると農人町。}町はずれを水がしら【尾頭カ】と呼ぶ。堤が続いている。{左に田。}右に曲がると、入江に沿う道。たるみの渡しがある。
{煩悩の雲を払う。傍らに町がある。}禅宗の吸江寺から五台山まで八町の坂。
                                    
←逆   順→  ↑四国遍礼霊場記  ↓現代  画像サムネイル 
 
現代目次  総目次  四国遍礼霊場記目次   四国遍礼道指南目次
 
 
 


100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!