四国遍礼霊場記
 
▼摩尼山国分寺宝蔵院(二十九番)
 

 
 長岡郡にある。聖武天皇が詔勅を発して建てた、土佐の国分寺だ。古い言葉に、根の深いものは抜けにくいという。この寺は昔の繁栄から比べると廃れてはいるが、千年もの間存続しているのであるから、当初の企図が偉大であったのだろう。今の本尊は千手菩薩で、不動明王・毘沙門天を脇士としている。行基菩薩が作った。
 本堂の西に空海の御影堂、北西に崇道天王、南西には楠山王神を祀っている。左には十王堂があり、本坊を東に構えている。脇坊には四宇があり、垣の西に門がある。本堂の正面南には二王門。仁王像は五尺五寸で、楼上には鐘が架かっている。朝夕に突く音は神明に通じ、人々を安心させ仏教が根付く一助となっている。
 国分寺の成り立ちについて讃岐・阿波の巻に書いた。ここでは詳しく書かない。
                      
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